im@s MAD Survival Championship 2019 Re:のスタッフをしました

はい。

8/4から9/15にかけて開催されましたニコマス有志企画、P名を隠しての視聴者投票式アイマスMAD勝ち抜き戦ことim@s MAD Survival Championship 2019 Re:の提出用アップローダの構築運用、本編動画制作スタッフをしていました。

www.nicovideo.jp

視聴された皆様、投票された皆様、動画で参加された皆様、ご参加ありがとうございました。

スタッフとして参加することになった経緯

まあ、だいたいお察しかと思いますがkaku-tail THE@TERから引き続きという感じです。
kaku-tailのときに作ったアップローダ流用すればだいたい行けるやろ、ということで。

夏コミのときに参加者の方々とお会いする機会があったのですが、本編動画の製作も行っていた僕は当然誰が動画で参加されているかも知っていたので、うっかりその話題を出してしまわないように気を付けるのが大変でした。*1

MSCのために追加開発した部分

流用すればだいたい行けるやろ、と書きはしましたが完全に同じイベントでもないのでいくつか追加で開発した部分もありました。

サムネイル/予選始点/本選始点/決勝始点の入力とチェック

kaku-tailとMSCの差分として大きいのが、このサムネイル/予選始点/本選始点/決勝始点を指定して、勝ち抜いていくにつれてより長く見ることができるというルールだと思います。

そのためには始点の指定をまとめる作業と、それらの指定区間の包含が正しいかをチェックする作業が必要なわけですが、MSC5までは始点を記入したテキストファイルを動画と一緒にzipで圧縮して提出していたと聞きました。*2

これでは参加者の方々にお手間をかけさせてしまうことになる…という名目のもと、何よりも僕がその包含チェックをしたくない!!(単純に大変だし、人為的ミスが出る気しかしない

せっかくこれだけのためにアップローダを構築したわけですから、ファイルアップロード画面にサムネや始点の入力欄を設け、そこで区間の包含までチェックするようにしました。 *3 今回の始点指定で30fps換算かつフレーム部の数え方は0~29、という書き方の指定がされていたのはこれのためです*4

提出された動画ファイルを調べて30fps/60fpsの自動判別などもやろうと思えばできたはずですが、そこまでは面倒くさかったのでこのような仕様となりました。*5

サムネ/始点のgoogleスプレッドシートへの出力

区間の包含チェックは前述の機能で実現できたわけですが、本編製作をするにあたってそれら始点指定を一覧できないと製作に非常に手間がかかってしまいます。

そこで、提出された動画の始点指定をgoogleスプレッドシートに自動的に出力するようにしました。*6
これにより始点指定が一覧できると同時に、aviutlに入力する再生開始位置をスプレッドシートの機能で計算できるので製作時にかなり楽ができました。

f:id:takayamaki:20190916013300p:plain

提出ファイルのファイル名の先頭にに自動で参加者番号を付ける

kaku-tailのときの教訓として、参加者の方々から提出されたファイルのファイル名をそのまま保存していたため、どのファイルが誰のファイルなのかわからなくなってしまい、いちいち本編中での並び順と、参加者名と、その参加者の方の提出されたファイル名という三点を確認する必要があり、非常に煩雑だったという点がありました。

そこで今回はアップロード時にファイル名の先頭にに自動で参加者番号を付けるようにしたことで、前述のスプレッドシートに書いてある内容との対応付けがしやすくなり、本編制作の効率がかなり改善されました。

新規登録ならびにファイル提出の可否設定

MSCは参加登録できる期間とファイル提出期間がそれぞれ異なり、しかもそれを決めるのはサーバー管理者(=僕)ではなく主催なので、スタッフ以上の権限を持つユーザがアップローダのWebページ上でそれらの可否を設定できるようにする必要がありました。

エンジニアでない人から見ると一見なんでもないように見えると思いますが、どう作ればいいのか地味に迷った部分でした。*7

その他細かい部分

  • kaku-tailは公募後に抽選を行い参加者が絞られる形式だったのに対してMSCは完全公募型の企画でしたので、登録直後のスタッフの承認を待つ段階が消えています。
  • MSCで必要な提出物は動画一つだけのため、アップロードできるファイルは1つだけになっています
  • なんとなく色を変えました

まとめ

というわけでMSC2019 Reのスタッフをした話でした。

改めて、視聴された皆様、投票された皆様、動画で参加された皆様、ご参加ありがとうございました。

最近こう、章立てというか、見出しを付けるのが癖になってしまい、最後の節にも見出しを付けなければならなくなるわけですが、なんて書けばいいんですかね。
便宜的にまとめ、としてますが別にそれまでの内容をまとめてるわけでもなし。悩ましい。

*1:kaku-tail THE@TER開催以来半年しか経っていないということにその時気付きマジ?と思ったのも記憶に新しい

*2:MSC5の開催告知ブロマガ

*3:テスト書くのは全体的にサボりがちでしたが、ここにバグがあって提出できないとなるとさすがにまずいので、ここだけちょっと真面目にモデルのバリデーションの単体テスト書いた

*4:裏話として、実は動画制作ツールによってフレームの数え方が0始まりなのか1始まりなのかか異なる疑惑、実は当初通算フレーム数で指定させようとしていたが30fpsと60fpsの判別が存外面倒で諦めた、ルールで0始まりと指定したのにaviutlの再生始点の指定は実は1始まりだったことが後から判明、などがあります

*5:これについては万が一次回があるならそのときの開発課題ですかね…動画再生ソフトで開いてfpsを確認するのはやはりそこそこの手間でした

*6:RailsGoogle Driveをイイ感じに連携させるgemというのはなかったので汎用のgoogle-drive gemを適当に包んで、Active Recordのafter_saveコールバックで呼んで使いました

*7:Web画面を通して変更できるサイト全体に係る設定を作りたいというときに使うgemはあまり決定版と言えるようなものが見当たらず、結果としてマストドンで使用していたrails-settings-cached gemを倣って使いました

MILLION THE@TER GENERATION 18 LEADER!!のリリイベに行っていました

1週間と少々前の間が空いてしまいましたが、ランティスレーベルより発売された「THE IDOLM@STER MILLION THE@TER GENERATION 18 LEADER!!」のリリースイベントの第二回に当選し、行ってきました。

場所は新宿BLAZEでした。
まだ新宿歌舞伎町でやっていたころのRe:Animationに直美さん、アッキー、平田さんがゲストとしてご出演されたときもBALZEだったなぁ、などと回想しつつ*1現地へ向かうと、会場前の広場で待っている人たちの年齢層が明らかに高い。
ざっと見まわしたときに自分より若い人がほとんど見当たらない*2というのはとても久々の感覚でした。

自分の整理番号は442番で、第一回の情報で直美さんは上手側だと聞いていたので、後ろの一段高くなっている辺りの上手側三列目に立ちました。

MTG18の収録曲がLEADER!!とBrand New Theater!!の2曲であって、それまであったカップリング曲がなかったからかリリイベの構成も変則的に

  1. LEADER!!
  2. トークコーナー
  3. Brand New Theater!!

の順番でした。

衣装が新しく作られており、これには驚きました。

トークコーナーについて

MTG18についての話と、LEADERは誰!!という大ぎr…プレゼン大会がありました。

MTG18についての話

ダンスの話

  • 左右にステップを踏みながら、体に沿って下ろしていた腕を肘を伸ばしたまま左右に開き、頭の高さまで上げる振付があるのだけれど、真上まで上げてしまうとサザ〇さんみたいになってしまうのでほどほどのところで止めるのが大変
  • (中村先生)最初の振り入れがぬーと一緒だったのだけれど、ぬーが覚えるのが早すぎてどんどん進むので置いていかれかけ、かろうじて覚えられているようなふりをするので精いっぱいだった
  • (平田さん)中村のビデオ見て一通り覚えていったから大丈夫だった
    (中村先生)スタッフゥ!?送ったの誰!!?
  • (直美さん)フィギュアスケートみたいにジャンプしながら1回転する箇所があって、自分的に良く回れたと思ったら隣の中村も同じくらい回っていた、そのあとの後ろに一歩引く振付の大きさで対抗したと思ったら中村も同じくらい引いてた、中村めっちゃ気合入ってる

衣装の話

  • 基本的には全員同じものをベースにしているが、少しだけカスタムが入っている人もいる
  • 直美さんはスカート丈を長めに
    • (直美さん)これで思い切り踊っても中見えないなって
  • ぬーは袖を7分丈に
    • (ぬー)着てみてすぐ、衣装さんが「沼倉さん暑がりだから袖上げますよね」って言うから「あっ、はい」で決まった
    • (中村先生)私のときに片腕だけやってみて、衣装さんと「うん、これは私じゃなくて沼倉だね」って意見が一致して、ちょうどそのあとが沼倉だったから*3

LEADERは誰!!

ASのアイドルまたはキャストの中でお題にもっとも相応しいかを決める大ぎr…プレゼン大会

機械音痴そうなのは誰

  • アッキーがまっさきに手をあげ、やよいを推薦
    • (アッキー)学校のコンピュータ室では人差し指でキーボードおしていそうでかわいい
    • (アッキー)家では電卓と手書きの家計簿で頑張ってそう
  • (たしかぬーが)貴音を推薦
    • 貴音本人が機械を操作できなくても周りの人たちが代わりにやってくれそう
  • 会場の拍手の大きさで投票、貴音に

女子力が高いのは誰

  • 先に中村先生が手を挙げるも、直美さんが不意打ちでアッキーを指名、アッキーはあずみんを推薦
    • (アッキー)いつだったかあずみんのおうちに遊びに行ったとき、どこで買えばいいのかもわからないようなおしゃれな瓶にストローがささって出てきた!
  • 中村先生、先に挙げられたあずみんの強さに心が折れかけながら自分を推薦
    • (中村先生)女子力が高いって、ドキドキするってことだと思うんですよぅ
    • (中村先生)皆さん、私の前に来た時はドキドキしてると思うんですよぅ
    • (中村先生)だから私は女子力が高い!
  • 平田さんがぬーを推薦
    • (平田さん)沼倉覚えてないかもしれないけど、沼倉がアイマスに入ったばっかりのころ、レッスンの昼休憩で私らが何食べようか、って言ってたら沼倉がかばんからちょこんとしたかわいいお弁当出して、それ作ったの?って聞いたらはい!って この子はすぐお嫁行けるなって思った
    • (ぬー)覚えてないですー!!
  • 直美さんが中村先生に援護射撃
    • (直美さん)中村はね、いい女だと思うよ、本当
    • (平田さん)さっき出る前まで30分昼寝して顔に跡ついてるけどね
    • (直美さん)あああぁぁぁぁ!!
  • 結果、あずみん

運動神経がよさそうなのは誰

  • 直美さん、仁後さんを推薦
    • (直美さん)昔ね、大阪でライブやったときにたこ焼きプレートがプレゼントBOXに入ってたんだけど、それ担いで東京まで帰ったのよあの子
  • ぬー、突然指名されて圧を受け、自分を推薦
    • (ぬー)えーっと、50メートル走は9秒くらいでした
    • (ぬー)あと、体力は比較的あったのか、20メートルシャトルランを走るのが楽しすぎてクラスで5本の指くらいに入るまではずっと走ってました
  • 油断しているアッキー、最後に突然指名され、惑いつつ真を推薦
    • (アッキー)真くんのやっぱり、アニメのあずささん回のあの殺陣!
  • 真とぬーで拮抗
    • (中村先生)これは異次元の勝負になりましたね
    • (平田さん)異次元なのはあんただよ
  • 決選投票の結果、ぬーに

そのあと

冒頭に書いた通り、Brand New Theater!!を歌った後にキャストの挨拶があって終わりでした。

直美さんが 「中村が『便宜上春香と、そのキャストである私がセンターに立つことが多いけど、センターだって流動的でもいいじゃない』と言って私をセンターに立たせてくれた」
と言っていたこと、沼倉さんが
「ASは今までミリシタでは先輩、サポートといった立ち位置だった中で、初めてASが歌う、ASだけのMTG楽曲でどう歌えばいいのか悩みました。
けれど、この曲のLEADERは指揮する者ではなく、道を切り拓く先駆者、先導者という意味だというディレクションを受けて、いつも通りの楽しく歌う響でいいんだなと思って、肩の力が抜けました」
と言っていたこと、そして中村先生が
「便宜上ASとか、シアター組って呼ぶこともあるけれど、本当はそんなの関係なくって、全体で、765プロ
「LEADER!!のリリイベという事で、LEADERっていう言葉には色んな意味があるけど、先駆者という意味で私達をここまで引っ張ってきてくれたのは誰ですか?…お前らだ!これからも私達が迷子にならないように引っ張ってくださいね!」
と言っていたのが特に強く印象に残りました。

そしてその更にあと

リリイベが終わった後に同じ回に行っていた友人とご飯を食べながら話す中で、先の中村先生の挨拶を思い返し、脳裏に浮かんだのはプロミ2018の2日目の最後の挨拶*4で中村先生が言った、「私たちの手を離さないで」という言葉でした。

これは、中村先生は我々に釘を刺したのだな、と思いました。
普段からASとミリオン、と区別しがちな人たちに対して。

ASもシアター組も関係なく765プロという枠組みにもう既になっていて、その枠組みの中でも私たちがステージに立てるように、私たちを応援してください、と。

以下、けっこう生々しい、具体的には売上とかそういう話

その席で友人から指摘された(直感的には自分もそう思っていた)のですが、ASはAS単体で見ると、売り上げ規模的には既にミリオンライブよりも小さいです。

具体的なのがCD売り上げで、 下記サイトによれば

anisonsinger.blogspot.com

AS最新のCDシリーズであるSTELLA MASTERはいずれも初週売上1万枚に届いていません。
shy→shiningに至っては初週5000枚を割っています。

誤解のないように強調しますが、これは買っていない人を責めるものではありません。実際、僕もToP!!!!!!!!!!!!!以外は買わずにレンタルしました。これは確かに我々がASの手を放していた、という事実です。

そのままではASの活動はほぼ間違いなく、終わっていたでしょう。
というより、AS単独での以降の活動は期待できるかどうか怪しい*5、というのが実情でしょう。

一方、MTGはAngelic Parade、トゥインクルリズム、シャルシャロ、ピコプラが初週1万枚を割っているものの、いわゆるシリアルブーストがなかった時期だけで見ても平均的には1万枚を超えています。

ではその中でLEADER!!はどうだったのかというと、初週売上が1万3千枚強でした。
これはEScapeやSTAR ELEMENTSより多い枚数です。

とはいえ、これはASの人気が回復したというわけではなく、MTGだから、という理由で買っている固定層と、少数のASPが気合を入れて積んだ結果でしょう。
かくいう私も15枚積んでいます。

意思決定から表に出るまでに4か月から半年くらいはタイムラグがあるだろうと仮定すると、MTGに18としてLEADER!!が(おそらく急遽の追加で)リリースされたのはTHE@TER CHALLENGE!!でASが予想以上に盛り上がったからではないか、と考えています。

そして我々は既にラビットファーのイベントを終えてCDの発売を待っているわけですが、きっと大変なのはここからで、ASがミリオンライブの中でFAIRY STARS, PRINCESS STARS, ANGEL STARSに並ぶ第四の、あるいは第一のALL STARSになれるかどうかは、おそらくXs以降のASが参加するユニットのCDがどの程度売り上げるか、にかかっているのだろうと思います。

あくまでAS単独での活動にこだわり、ともすれば活動を終えるか。
765プロという総体の一部として、ミリオンライブの一角に活路を見出すか。

ASの活動が終わらないことを強く願っていた…そしてその割にCDを買っていなかった僕としては今どちらを選ぶか、もう選択の余地はないでしょう。

たぶん、ここが分水嶺、正念場です。

*1:あとはミリラジ公録で何度か来たことがある

*2:トゥインクルリズム/EScapeの時は自分が平均か、それより少し上くらいという感覚だった

*3:MOR #43 おまけの32分ごろに言っていた採寸、というのはもしかしてこの時?

*4:BDだとDisk2の1時間15分ごろ

*5:バンナムフェスは既に発表されていますが

VSCodeでeditor.formatOnSaveをtrueにしたらNuxtのprettierとVeturのprettyhtmlが競合した話

三行で

  • Nuxtで静的サイトを作ろうとしてVSCodeでeditor.formatOnSaveをtrueにした
  • Veturによる保存後の整形とNuxtのprettierが矛盾する整形結果を出してエラーが出た
  • 結論としては"vetur.format.defaultFormatter.html": "prettier"

ここから本文

先日自分のアイマス周辺の活動をまとめたサイトを作ったんですが、これはgithubのリポジトリで公開している内容からもわかる通りNuxtを使っています。

まずyarn create nuxt-appしたあとにVSCodeの勧めに従ってVeturを入れました。

フォーマットをいちいち考えるのが面倒だったのでeditor.formatOnSaveをtrueにしたところ、Nuxtのprettierはself closing tag1の末尾のスラッシュの手前にスペースを入れることを要求してくるのに、保存時の整形ではスラッシュの手前のスペースが削除されてしまう状態になってしまいました。

"self closing tag" nuxt prettierとか"self closing tag" prettier ruleとかで小一時間検索してたどり着いたのが下記のprettierのIssue。

github.com

最後に「settings.json"vetur.format.defaultFormatter.html": "prettier"」って書くとうまくいったよという書き込みがあったので試したところエラーが出なくなりました。

要するにVSCode拡張のVeturが使用するフォーマッタのデフォルトがprettierではなくprettyhtmlで、それがvueのスタイルガイドと矛盾するフォーマットで出力していたのでエラーが出ていた、ということでした。
これについてはprettyhtmlのリポジトリにissueが立っていたんですが、残念ながら特に動きはなくcloseされたようで。

Veturではなくprettier-vscodeのほうにissueが立っていたことからもわかる通り、判明してしまえばなんでもないもののハマる人は多そうな罠だったので、ここに書き残しておきます。


  1. img要素などの内側にテキストを入れる必要がなく、末尾にスラッシュを書いてその場で閉じる要素。実際には自分で作ったcopyableStringコンポ―ネントでしたが

livedoorブログから移りました

今までlivedoorブログを使っていましたが、HTMLで色々書くのがなかなかにしんどく、かといってブログを書くためだけにpandocとかを導入するのも面倒で、全く筆を執れない状態になってしまっていました。
まあ、筆を執るもなにも元から筆不精じゃないか、と言われたら返す言葉もないのですが。

最近になって、はてなブログMarkdownを使えるらしいというのを知ったので、移ることにしました。
livedoorブログのfusagiko.blog.jpというドメインはちょっと惜しいものの…

fusagiko.jpというドメインも取ったので、しばらく使ってみて良さそうならはてなブログProも検討しようかなと思います。

KAKU-tail THE@TER終演に寄せて

昨日の今日という感じですが、KAKU-tail THE@TER無事終演しました。
ご覧いただいた皆様ありがとうございました。

先日の記事では「参加者の方々が動画を提出するWebサービスを作るのにちょうどいい既製品がなかったのでKAKU-tail THE@TERのためだけに1から作った」という内容でしたが、先日のファミエリくんの記事を読んで影響された結果、僕がどのようなことを考えながらKAKU-tailの運営を手伝っていたのか今一度書き留めておこうと思います。

==== さて、今回のTHE@TERで僕が担当した部分というとメインは前述の通り参加者の方々が動画を提出するアップローダの構築でしたが、サブとして本編動画制作も行っていました。

今回は猫ロキPと僕の二人で技術班を構成していたわけですが、その分担は下記のような感じでした。


アップローダについては「1から作りました」という点以外は大して面白いものでもないので動画制作な面での話が中心になるんですが、今回と以前のKAKU-tailで最も大きく違うのは1080p/60fpsでの制作だった点でしょう。

 

動画の話


参加者の皆様には普段とは違う高解像度での制作で戸惑われたりご負担をおかけしてしまった方もいらっしやるかもしれませんが、以前から散々「画質が悪い」だの「再エンコードがクソ」だの言われていたニコ動も1080pへの対応を機に実はかなりの画質向上を果たしているのだということを知ってほしかったのです。

また、復活するという話が駆け巡っただけでtwitterのTLがあんなにも色めき立ち、たくさんの皆様にご協力いただく、ニコマスの中でも屈指の大規模イベントであるKAKU-tailが、今のニコ動のフルスペックを生かさないだなんて手抜きだ、そんなことは許されないと思っていたという面もあります。

スタッフ打ち上げニコ生でもちらっとお話しましたが、今回はGPU(NVEnc)によるエンコードで本編制作を行いました。
字幕等の制作ミスが発生する可能性と、その修正にかかる時間を短くするためです。(実際それなりの数の修正が発生しました)

もう少し具体的な話として、KAKU-tailの本編各パートが最長15分程度で、ニコ動が3GBまでの動画ファイルをアップロードできるのであれば、動画音声合わせて平均27.3Mbps程度は使えます。
27.3Mbpsというのはブルーレイに匹敵するビットレートですから、GPUエンコードであることを差し引いても十分過剰なビットレートであると言えます。
そこからであれば、ニコ動の再エンコードがかかってもあれだけのきれいな画質が実現できるのです。

その甲斐あって、本編は少なくない方に画質がきれいだと言っていただけたのが嬉しかったです。
皆さん新作を上げる際にはぜひ、超絶高ビットレートで殴りましょう。
今ならば上り回線速度がよっぽど遅いというわけでもない限り、頑張ってソフトウェアエンコードをする必要性は薄いとすら思います。

NVEncがなくてもIntelのCPUならQSVがありますので。
AMD派の皆様はRyzenおよびRadeonの知見が僕にないので頑張ってください。

…2分くらいだったらNVEncのプロファイルにあるH.264 losslessで行けるんじゃないかという説があるのですがまだ試していないです。

音声の話


さて動画の次は音声の話ということで。

KAKU-tailはたくさんの方々に動画を別々に作っていただく企画ですから、提出されてきた動画の音量が揃っているとは限りません。
最初のころはコンプレッサーなどを使って一律でどうにかしようとしていたのですが、一律の設定を適用はできないね、ということになり最終的にはaviutil用のVSTホストプラグインフリーのラウドネスメーターVSTを噛ませて音量を測定し、拡張編集の音量パラメータで調整を行いました。

ハマりどころとして、このVSTホストプラグインがVST2(拡張子がdllのやつ)にしか対応していない点、aviutilが32bitソフトウェアなので32bit版のVSTでないと動作しない点がありました。

これらがあれば大きな音量差によって驚くのを防ぐことができるので、合作動画を編集される方には使える情報かもしれません。

実際KAKU-tailの技術班をしてみての感想


スタッフ打ち上げニコ生でも言ったんですが、実は僕ニコマス的には一応10年3月デビューということになっているんですが、もう動画は作らなくなってしまっていたんですね。

動画そのものをメインコンテンツとして力を入れて作ったのって6年弱前のウソm@sが最後で。


当時KAKU-tailは完全に雲の上のものという感覚でした。

そんな中でたまたま例のKAKU-tail禅譲の場にいあわせたことでインフラとして手伝うことになり。
動画こそ作らなくなっていたものの、その動画を作っていなかった期間に身に着けた別の技能によって、こんなにもたくさんの力作をKAKU-tailの場で見れたこと、その一助となれたことが本当に嬉しいです。

ファミエリくん、主催本当にお疲れ様。
僕以外の運営の皆さんもお疲れ様でした。
参加者の皆様、イラストを描いてくださった皆様、本編を見てくだった皆様、ありがとうございました。

KAKU-tail THE@TERでインフラ担当をした話

皆さんはiM@S KAKU-tail Partyをご存知でしょうか。

ニコニコ動画アイマスに関する動画を作ってアップロードしている、いわゆるニコマスと総称されるコミュニティで2007年11月から2013年2月にかけて、7回にわたって行われた合作企画です。

現在は765AS(オールスターズ)と呼ばれている765プロのアイドルたち春香以下13人12組(当時はまだ亜美真美で1組だった)と、公募したお題、参加者をランダムに抽選し、割り当てられたアイドルとお題で2分以下の動画を作るというものでした。

2013年以降長らく開催されていなかったKAKU-tailでしたが、ひょんなことから対象のアイドルをミリオンスターズ39人も含めて765プロ総勢52人に拡大したKAKU-tail THE@TER for 765MILLIONSTARS!!が先日開催されました。

この記事はKAKU-tail THE@TERの運営スタッフとして「インフラ」を担当し、KAKU-tailのためだけにアップローダRuby on Railsで書いて作ったのでgithubで公開する、という記事です。

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Win10を修復インストールしたあと、日本語入力ができなくなった時の解決方法

使用しているWIndows10が、Windows Defenderのクイックスキャンを行おうとすると途中で応答がなくなりサービスごと停止してしまうようになってしまった。

そこで、Microsoftのサイト上で配布されているWindows10のインストールプログラムからUSBフラッシュメモリでインストールメディアを作成し、アプリとユーザデータを引き継ぐ状態で修復インストールを行った。

無事起動したが、半角/全角キーを押しても日本語入力が有効にならなくなってしまった。
Alt + 半角/全角キーを押しても「Japanese IME not ready yet.」との表示が出るのみで日本語入力が有効にならなかった。
その解決をしたので手順を書いておく。


  1. Windowsの設定ウインドウを開く

  2. 「時刻と言語」を選択する

  3. 左に並ぶメニューから「言語」を選択する

  4. 「優先する言語」の欄に並ぶ中の「日本語」を選択する

  5. その右下に「オプション」ボタンが表示されるので選択する

  6. 「基本の入力」の欄に「ダウンロード」ボタンが表示されているので選択する

  7. 日本語の変換が可能になる

  8. 「手書き」「音声認識」は必要に応じて選択する



この手順はWindows 10 Pro バージョン1809 ビルド番号17763.253時点の情報です。