はい。
ヴイアライヴに関する前回の記事を書いてからもう8週間弱だそうです。はやい。
そして異次元フェス アイラブ歌合戦はもう3週間後。はやい。
先日のアイラブ歌合戦 宣伝隊長就任式の配信では宣伝隊長に冬優子とヨハネが宣伝隊長に就任したり、アイマスならびにラブライブのファンコミュニティより更に外側へリーチするための応援アンバサダーとしてにじさんじからドーラさん、ホロライブからラプラス・ダークネスさんにお越しいただきまして。
ドーラさん、ラプラス・ダークネスさんについてはですね、僕はお二方のファンコミュニティから見ると外側、お名前を知ってるのと切り抜きとかで拝見したことがある、くらいの好意的裾野層くらいの位置にいるので、特にラプラス・ダークネスさんの就任コメントの「すみません社長!!!!!!!!」の勢いに笑ってしまったんですがw
話が逸れた。
さてさて、お二人の応援アンバサダーへの就任が発表された際に「アイマスでVTuberならヴイアライヴがいるじゃん」など言ってくださった方々もいたようで、気にかけていただいてありがとうございます。
しかし。しかしですよ。
よく考えてみてください。
さらっと前述しましたが、お二人の応援アンバサダーへの就任の目的はどう考えても、アイマスならびにラブライブのファンコミュニティより更に外側へリーチするためなんですよ*1。
で、一方ヴイアライヴの三人はPROJECT IM@Sに属するアイドルの候補生です。
彼女たちのファンコミュニティの9割以上はアイマスか、電音部のファンコミュニティから来ているはず。そのどちらからでもない人は非常に珍しい。
直球で言ってしまえばアイラブ歌合戦のアンバサダーに就任した場合の追加の集客力は…どう考えても皆無でしょう。
ヴイアライヴの名前を挙げてくださった皆様にはぜひですね、彼女たちが胸を張ってアイマス外へのアンバサダーをも務められるように、見て、応援して、広めていただければ嬉しいですね。
で、視点を変えてアイマス内での広報として考えても、APかっしーと被るんですよ。ほぼ全てのアイマスに対して深い造詣を持つかっしーは偉大。
であれば、ヴイアライヴはなんなのかと。
誤解を恐れずに言えば、ヴイアライヴはゲームである
まあだいたいこの見出しでオチてます。
YouTube上でLive2Dを使って配信を行うという形態上誤解されやすいんですがヴイアライヴって実は本質的には観るものじゃなくて能動的に干渉するエンターテイメント、つまりゲームなんですよ。
というのは前回の記事でもプレイヤーという語を使っていることで表現していたんですが。
これを説明するためにはもう少し上位の視点から俯瞰する必要があるので難しい話になるんですがまあお付き合いください。
私たちはアイマスをどのように遊んでいるのか
まず最初に、こういう話をするときに一番ニュアンスがすれ違いがちな「担当する」という語について、ここでは「その人について、将来的にどのような人になってほしいという意志、方針、あるいは願望を持つこと」と定義させてください。
これは別に他の場でもこの意味でしか使ってはいけないと主張しているわけではなく、誤解の余地を減らすためにここではそのような意味で使います、ということです。
その定義に則って、アイマスにおいて私たちが特定のアイドルを担当するときを考えると、
- なんらかのきっかけで気になる
- 彼/彼女についての情報を集める
- 集めた情報から、自分なりの彼/彼女の像を構築していく
- どのような人になってほしいかについての意志、方針、あるいは願望を持つ
- 公式からの新規供給を受けて一喜一憂したり、新たな情報開示を受けて自分の認識を修正したりしなかったりする
という感じのステップを辿るんじゃないかと思います。
1. なんらかのきっかけで気になる
そのまんまの意味です。きっかけがなんであれ些細であれ、気になったきっかけはあるはず。
2. 彼/彼女についての情報を集める
公式サイトのプロフィールを見たり、曲を聴いたり、コミュを読んだり、果ては二次創作まで見たりして、その人がどのような性格、志向、パーソナリティを持つ人であるかという情報を集めるでしょう。
3. 集めた情報から、自分なりの彼/彼女の像を構築していく
集めた情報はどれもまだ要素でしかないので、それらを組み合わせ、ときに取捨選択して、その人がどんな人であるかというイメージ、像を自分の中に構築するでしょう。
そして、現時点でどのような課題をそのアイドルが抱えているかが見えてくる段階でもあります。
4. どのような人になってほしいかについての意志、方針、あるいは願望を持つ
構築したイメージをもとに、やってほしいこと、なってほしい将来像を考えたりする段階です。
これは別に他の人と異なるものである必要はなくて、それこそ、もう実現済みですがノクチルにポカリスエットのCMをやってほしい、とかそういうのでいい*2んですよ。
そして先の「担当する」の定義に則ると、この段階に至ったらその人の担当アイドルになるわけです。
また、前段で見えたそのアイドルの課題、現在地からなってほしい将来像までの道筋を考える段階でもあります。
5. 公式からの新規供給を受けて一喜一憂したり、新たな情報開示を受けて自分の認識を修正したりしなかったりする
この段階まで来ると、その人にとって手軽に集められる情報はほとんど集めきっていて、新たな情報を待ち望むことになります。
新しい情報は様々な形でもたらされるわけですが、場合によってはいわゆる解釈違いで自分の彼/彼女の像には取り込まなかったり、逆に解釈一致で喜んだり、今まで知らなかった、予想だにしなかったことが提示されて自分の中のイメージが更新・変更されたりするわけです。
これらのステップの3~5を繰り返しているのが、特定のアイドルを担当しながらアイマスを楽しんでいる状態といえるのではないかと思います。
今のヴイアライヴは全員のパーソナリティと課題が一通り出そろった段階
そしてそれを踏まえると、見出し方式にしたことでもうほとんどネタバレしているようなもんですが、ヴイアライヴは第3四半期も半ばに差し掛かり、愛夏、宇宙、レトラのそれぞれについてパーソナリティと直近抱えている課題が一旦出そろった*3と僕は思います。
つまり前述のステップの3番までは既に存在する情報からある程度できるようになっているわけです。
ほかの、本当にゲームである各アイマスのコミュのような見れば要点を抑えられる、みたいな明確なものがないのはちょっと難しいところではありますが。
自分の中に像を構築したあとの4番、すなわち将来像の意志、方針、あるいは願望を持つことについてはプレイヤーである私たちが勝手にやることなので、本当にゲームであるほかの各アイマスと差はあまりありません。
ヴイアライヴの未来はあらかじめ定められたレールではない
本当にゲームであるほかの各アイマスと異なるのは5番の供給部分です。
この辺もう正直前回の記事でも書いているんですが、ヴイアライヴは能動的に干渉して遊ぶゲームではありますが脚本とプログラムから成るコンピューターゲームではないので、あなたや、僕の行動によっていかようにも変わりえます。
つまり、供給されたものに対して解釈一致とか解釈違いとかそういう次元の話ではない。
当初の発表のやり方から誤解されたような、活動終了する候補生が出ることを前提としたバーチャル蟲毒でもない*4。
配信時間の調整こそあれど全員がリアルタイムに、同時に進むのでガシャのサイクルとか順番待ちとかをする必要もない。
あなたや僕やヴイアライヴが好きな他の人たち、運営、本人たち全員によるプロデュースの対決であり、未来の共創なのですよ。
あなたや僕の妄想、解釈、行動。オブラートに包んで言えばプロデュース。
その説得力で以て、本人たちや運営、ヴイアライヴが好きな他の人たちを納得せしめ、あなたの解釈を本当にすることも不可能ではない。
これほど面白いことはないじゃないですか。
11月度お題の「トーク力」に合わせてラジオ形式への初チャレンジ。
更に3Dの身体の初お披露目まで。
今見ずしていつ見るんですか。
今こそ、ヴイアライヴを見よう。考えよう。能動的に干渉しよう。ヴイアライヴを、遊ぼう。
蛇足
この記事の話はだいたい前回記事時点でも考えていた内容に対し、先日MoguLiveにて公開された勝股さんのインタビューを裏付けとして書きました。
状況分析や課題分析の細かい点については相違点もあるけどまあ全体の構造としてはだいたい同じことを言っていると思います。
そしてアイラブ歌合戦ではヴイアライヴののぼりがなんと9本も立ちます。自分でも複数出資しといてなんですけど、正気か?w
なにはともあれですね。ヴイアライヴを、上水流宇宙を。よろしくお願いします。