はい。
もう一ヶ月少々前になってしまいましたが、M@STER BOWL #4 @大阪日本橋へのご来場ありがとうございました。
初めてDJイベントに来たという方も全体の2~3割くらい見受けられ、「初めての人でも楽しめるイベントを目指す」を念頭に置いて開催しているM@STER BOWLとしてはそれなりに目的を達せたのではないかと思います。
普段なら当日のうちにセットリストをtwitterで画像として貼っているのですが、初めて大阪で回すとか翌日シャイニーカラーズのプロデューサー感謝祭の現地へ行くために早朝の新幹線でとんぼ返りしたなどの諸々で機会を逸してしまいました。
ので、今回ブログという形でセットリストの報告、そして普段はやらないのですがせっかくなのでライナーノーツというか、どうしてこのような構成のセットリストになったか、という展開のネタばらしをしてみます。
セットリスト
というわけでまずはセットリストを一覧で。
- G♡F / 秋月律子、篠宮可憐
- きゅん・きゅん・まっくす / 棟方愛海、 一ノ瀬志希、 前川みく、 乙倉悠貴、 椎名法子
- きゅんっ!ヴァンパイアガール / 星井美希、四条貴音、我那覇響
- Sweet Witches' Night ~6人目はだぁれ~ / 三村かな子、十時愛梨、森久保乃々、椎名法子、及川雫
- Reversed Masquerade / Café Parade
- Halloween Code / 安部菜々、 乙倉悠貴、前川みく
- Frozen Tears / 北条加蓮
- Up!10sion♪Pleeeeeeeeease! / 松田亜利沙
- We can go now! / イルミネーションスターズ
- フェスタイルミネーション / 徳川まつり
- パステルピンクな恋 / 小早川紗枝、 佐久間まゆ、 輿水幸子、 緒方智絵里、 三村かな子
- プリコグ / 水谷絵理
- Private Sign / 塩見周子
- 99 Nights / 四条貴音
- 夜空を煌めく星のように / DRAMATIC STARS & High x Joker
- アルティメットアイズ / 玲音
- NEO THEORY FANTASY / アンティーカ
- アンデッド・ダンスロック / 白坂小梅、松永涼
- Marionetteは眠らない / 星井美希、伊吹翼、北上麗花、ジュリア
- Needle Light / 荒木比奈、上条春菜
- Symphonic Brave / Legenders
- 朝焼けのクレッシェンド / 田中琴葉
- 空 / 音無小鳥
- Spread the Wings!! / アイドルマスターシャイニーカラーズ
- TRUE COLORS / 城ヶ崎美嘉、高森藍子、アナスタシア、藤原肇、乙倉悠貴、黒埼ちとせ、白雪千夜、久川颯、久川凪
- Flyers!! / 765 MILLION ALLSTARS
ライナーノーツ(セットリストがこうなった経緯)
セットリストを組む時はだいたい、2~5曲程度のやりたい繋ぎの流れをいくつか考えて、それらを軸に組み立てています。
今回の場合は
- きゅんっ!ヴァンパイアガール から Halloween Code まで
- We can go now! から フェスタイルミネーション
- 朝焼けのクレッシェンド から Flyers!! まで
の3か所がそれに該当します。
G♡F
これはもはや言うまでもないかもしれませんが、以前の記事でも書いたとおり10月上旬にミリシタでG♡Fのイベントがあり、これを大爆走したからです。
元々は鳥籠スクリプチュアあたりの少し重めの曲から始めて、Fascinateから吸血鬼繋がりできゅんパイアに繋げようと考えていたのですが、急にG♡Fが来たのでその構想は吹き飛びました。
きゅん・きゅん・まっくす
この曲はかなり最後のほうに決まった記憶があります。
前述の通り元々は違う展開を考えていたのですが、G♡Fときゅんパイアを繋げる必要性が生じ、「BPM150帯で、かわいい寄りで…」と探しているときに発見しました。
きゅんパイアと地味に「きゅん」繋がりしている点もちょっと気に入っています。
きゅんっ!ヴァンパイアガール から Halloween Code まで
一言で言えば、ハロウィンです。開催日がハロウィンの5日前だったので、ハロウィン的な曲のブロックは必ず入れようとかなり前から決めていました。
その中でも最初に決めたのはSweet Witches' NightとHalloween Codeの二曲でした。
ブロックのコンセプトとしてはドンピシャな二曲ですが、BPMが152と201とかけ離れているので直接繋ぐことはできません。 しかも間に別の曲をはさんでBPMを上げていこうにも、曲数が少なくDJの中では非常に使いづらい3拍子…しかし、Reversed Masqueradeを思いついたことで一気に現実味を帯びました。
Reversed MasqueradeはSideM 3rdの幕張で見て以来とても好きな曲なのですが、イントロが160の3拍子で始まり、曲本体では196へ加速したうえに4拍子へ切り替わるので、普通に4拍子の曲のみで構成するアイマスDJではきれいに繋ぐのがなかなか難しい曲でもあります。
しかし今回は152の3拍子なSweet Witches' Nightから201なHalloween Codeの間をぴったりと繋げられることに気付いたとき、思わず自画自賛してしまいました。
もちろん、加速して4拍子に戻ったReversed Masqueradeから3拍子のHalloween Codeに繋ぎなおすので拍子は再度変わることになるわけですが、落ちサビの直前、音が切れるタイミングでHalloween Codeに繋いだことで49ものBPM差を無理矢理繋ぐよりかは格段に綺麗につなげられたのではないかと思います。
そして150帯でハロウィンでSweet Witches' Nightに繋げられそうな曲、という基準できゅんパイアも選び、1サビ終わりの「きゅーん」からSweet Witches' Nightに繋ぎました。
終わった後、今回初めてだった人からもハロウィンブロックだったと理解してもらえていたので満足。
Frozen Tears
201の3拍子という普段なかなか来ない辺りにせっかく来たので、もう一曲くらい何か流せないかなと思ったときに思いついたのがこの曲。
8分の6拍子*1なので本当は3拍子ではないのですが、3拍子から3連符ならつながるだろうというのと、その珍しい拍子から普段なかなか流されづらいこの曲を大きなスピーカーで聴きたかったという理由で流しました。
Up!10sion♪Pleeeeeeeeease!
さて、Frozen Tearsも流せたわけですし、200帯の3拍子からそろそろ4拍子の世界に戻りたくなります。
バックスピンでリセットしても良かったのですが、曲の途中で3拍子または8分の6拍子になる曲*2たちの中からUp!10sion♪Pleeeeeeeeease!を使うことにしました。
Up10sionの当該部分(空を飛んでるみたい~)は音が少なく、176の曲を200で流す(+13%)でも音がそれほど変にならないこと、またHOT CUEで曲頭に戻れば曲の力で多少の違和感は持っていけるだろうという目算がありました。
We can go now! から フェスタイルミネーション
イルミネ繋ぎです。具体的にはWe can go now!のコール&レスポンス部分からフェスタイルミネーションの頭へ繋ぎました。
元々は #3 で使おうかどうか迷っていたネタだったのですが、 #4 に来てくれる友人の中にまつりPがいたのでそこを狙い撃ちに行きました。
We can go now!のコール&レスポンス部分が「every body let's go!」で終わるのでそのまま夢咲きAfter schoolに繋げる人が多いと後から聞き、逆に目から鱗が落ちた*3りしました。
パステルピンクな恋、プリコグ
この曲もかなり最後のほうに決めました。 フェスタイルミネーションからPrivate Signの夜っぽい感じへ繋ぐ、170帯の曲という基準で選んだ記憶があります。
Private Sign、99 Nights
この2曲の繋ぎ、実は #2 のときにもやっている*4んですが、好きなんですよねこの組み合わせ。
自由奔放にふるまっているように見えてその実気付いてほしい想いを内に秘めているPrivate Sign、おそらく百夜通い伝説が元ネタと言われていて秘めた好意を言えなかったことを独りかえりみる99 Nights。
音も内容もこの組み合わせ、好きなんですよ。
夜空を煌めく星のように
Private Sign、99 Nightsと来て夜になったので、夜空、煌めいていきましょう。
雲一つない透き通った夜空を埋め尽くす満点の星々の下で歌う彼らが目に浮かびますね。
たぶん23時くらいの雰囲気。
アルティメットアイズ
NEO THEORY FANTASYに向けて少し雰囲気を変えたくなって候補に挙がり、ミリシタ生配信で玲音の登場予告されてたし、玲音入れるか!となった曲。
アクセルレーションもこの曲もどちらも好きなんですが、今回はBPM的にアルティメットアイズを選びました。
NEO THEORY FANTASY
音楽のジャンルには詳しくないんですがNEO THEORY FANTASYはメロスピになるんですかね。
重厚なギターの音が、満月の光が差し込む苔むして鬱蒼とした北欧の森を想起させます。 このあたりがきっと0時過ぎごろ。
アンデッド・ダンスロック
1時を過ぎて人ならざる者の時間。
この曲を初めて聞いたときの印象は「ロックって踊れるんだなぁ」という身も蓋もないものでしたが、未だその理由を言葉して表せないものの好きな曲です。
Marionetteは眠らない
アンデッド・ダンスロックの最後「永遠の永遠のしみわたる世界」から入れてみたところ予想していた以上にきれいにつながったのでこれも好きな組み合わせ。
人ならざる者が踊る一方、人もまた妖しく躍る午前2時。
Needle Light
そしてNeedle Lightです。
担当アイドルの曲であること、デレ7th名古屋が控えていたこともあり、流すことは最初から決めていました。
自分に自信があるわけではないけれど、それでも、というこの曲を経て、少しずつ夜明けに向かっていきます。
Symphonic Brave
Legendersが力強く背中を押してくれる曲。
これもSideM 3rdの幕張Day2で見て、とても印象に残っている曲で。
このへんで午前5時くらいの、空が白み始めてきたあたりのイメージ。
朝焼けのクレッシェンド、空
少しずつ夜が明けて、朝焼けのクレッシェンド。
そして空。
水平線からの日の出と、それを受けて煌めく水面を情景として思い浮かべつつ、生真面目な性格ゆえに悩みがちな琴葉を、Legendersに背中を押し、小鳥さんに優しく包み込んでもらえたらな、と思ってこの曲順にしました。
当日はVJのファミエリくんに「朝焼けは黄金色」のMADを流してもらうように予めお願いしていました。
どれくらいの人に気付いてもらえたかはわかりませんが実はこの繋ぎ、「朝焼け」でも掛かっていたのです。
Spread the Wings!!、TRUE COLORS、Flyers!!
さて、最後のこの三曲、いずれも主題歌級というか、いわゆる全体曲で。
全体曲ですから掛ければある程度盛り上がってもらえることは想像に難くないのですが、全体曲だからこそ、それを掛けるに値する、不自然でない、いわゆるぶち込みではない流れを丁寧に作りたいという思いがあります。
その点、今回の空からの流れは夜が明けて朝焼けの空に翼を広げ、輝き、飛びあがると、自分で書いててちょっと恥ずかしくなるくらいド直球ではありますが、流れを作ることが出来たのではないかと思っています。
他の種類の終わり方も順次研究していきたくはありますね。
おわりに & M@STER BOWL #5 開催予定のお知らせ
はい。ということで、M@STER BOWL #4のセットリストを例にとってどのようなことを考えながらセットリストを組んだかをネタばらししました。
アイマスの曲を通勤や通学中に聴く、ライブを観る。
色々な楽しみ方でアイマスの音楽を楽しまれていることと思いますが、そこに第三の楽しみ方としてDJイベントでアイマスの曲を浴びる、踊るというのもまた一つの楽しみ方として加えてもらえたらと思っています。
ただ純粋に音を浴びて楽しむもよし、「この人はどうしてこの曲順で繋いだんだろう?」と繋がりを考えながら聴いてみるもよし。
そして来年3月20日(金祝)、シャイニーカラーズのスプリングフェスティバルの前日に次回、 #5 を開催することになりました。
twipla.jp
今回M@STER BOWLでは初めての試みとしてメインとラウンジの2フロア構成、そしてラウンジに出演されるDJの公募をします。
皆様のご来場、ご応募、お待ちしています。