THE IDOLM@STER SHINY COLORS 5thLIVE If I_wings.

お疲れ様でした。

いやー、すごいライブでしたね。

ここまで明確に二日間両方見ることを前提として構成が組まれたライブって今まであまりなかったような気がします。
今まであまりにもたくさんアイマスライブ行き過ぎて、なかった、と断言するには自信がなくなりつつある昨今ですが。

本記事はシーズのイベントストーリーの内容が含まれていたりいなかったりしますので、気にする人は下記のtwitterを参考にシーズのシナリオとイベントストーリーを読んでからどうぞ。

まず冒頭からして、我々に対する呼びかけが一切ない始まり方、あの内容。
初日の時点で「ああ、これはこのライブは努の物語を動かそうとしているんだな」とは思いました。

二日目、企画書。ああー、その要素使う、って思いました。
セヴン#スの最後に出てきた企画書ですよね、あれは。CANVASシリーズの。
ライブでシーズのイベントストーリー別名天井努の物語始めちゃった。

ルカの話はこのあとしますので先にライブそのものについて表層的なところから振り返りますが、

シャニ単独ではサマパ以来3年半ぶりの声援有りイベント、ナンバリングとしてはもはや1st以来ということで、 バベルシティ・グレイスやビーチブレイバー、太陽キッス、Spread the Wings!!などのコールができたのは非常に嬉しかったです。

Give me some more…とVERY BERRY LOVEはPANOR@MA WINGなので当然と言えば当然ですが両方とも観れてよかったです。
両日とも上手の2階見切れ席(JとK)だっので、二日目はコンサートライト振りつつも双眼鏡で見入っていました。
PANOR@MA WINGのなかでは05が一番好きですね…次点で06と08。
イルミネイトコンサートのクラップもシリーズ完走イベントでやっていたので楽しんでできました。

Hide&Attackの和楽隊、Fashionableの謎イケメンダンサーズ、今しかない瞬間をの制服ノクチル、Love Addictionのティーパーティといった演出も良かったですね。
Hide&Attackは最初の特殊イントロでわかりました。さすがに担当の…それもかなり好きなほうに入る曲なので。
シーズが謎イケメンダンサーズ引き連れてるのは完全に解釈一致。それ。
制服ノクチルはかわいかった。思い出にもならないのカード絵とかで着てる服装ですけど、ここまで来崩したりパーカー着たりしても怒られないのかなり自由な校風ですよね。
Love Addictionはジンバルカメラも相まってただひたすらにかわいかった。マカロン食べるのか、食べるのか、食べ、ないー!!

あの花のようにで恒例となりつつある天井花火レーザー演出は今回もありました。天塵の最後と対照的に誰も天井花火に注目せずノクチルだけを見る4分間、味わい深い。

振付的な面でいえば、アスファルトを鳴らしての2メロの1フレーズ目、交差点のところで土屋さん以外の三人が十字に横切っていった振付が印象的でした。

あとはDAY2でついに近藤玲奈さんの久々のご出演が叶ったことで、セトリはイルミネの1曲目で初めて変えてくるんだろうなあ、と予想していましたがそれはさすがに当たりました。
ヒカリのdestinationから始まりFELICE、イルミネイトコンサート、そして満を持してのスマイルシンフォニア
スマイルシンフォニア発売当時からいい曲だとは思っていたけど、まさかここまで想いをはらんだ曲になるとはゆめにも思わなかったなぁ。

と、ここまでが比較的ライブの表層に近い部分の話。

初日はアルストロメリア…というか弱みマシマシだった甘奈のドラマパート演出も相まって、このセットリストはいったい何を伝えようとしているのか、を裏でずっと掬い取ろうとしつづけていたライブでもありました。
二日目は冒頭のはづきさんと社長の会話の変化であるとか、冬優子が「もしもの話よ、今の時点ではそんなこと微塵も考えてないけど」と即否定したりしていたこともあってそこまでではありませんでしたが。

ということで二日間で変わっていた曲をリストアップしてみました。

初日 二日目
PRISISM ヒカリのdestinaiton
Twinkle way スマイルシンフォニア
バベルシティ・グレイス NET THEORY FANTASY
Black Reverie 純白トロイメライ
拝啓タイムカプセル ビーチブレイバー
夢咲きAfter school 太陽キッス
Anniversary アルストロメリア
ダブル・イフェクト Love Addiction
Wandering Dream Chaser Transcending The World
Hide & Attack Another Rampage
いつだって僕らは 僕らだけの未来の空
今しかない瞬間を あの花のように
Resonance⁺ Spread the Wings!!
いつか Shiny Days Dye the sky.

やはりこうやって眺めると天使が堕天するBlack Reverie、翼を捨ててでも君と笑っていたいと願うダブル・イフェクト、今この瞬間はいつか思い出になってしまうけれどと歌う拝啓タイムカプセル、今しかない瞬間を、いつか Shiny Daysといった初日の選曲に対して、
二日目では今が過去になることを惜しむより今を全力で、あるいはより未来を見る曲が多いように見えます。

そしてDye the sky.。今回のライブで物語的に一番衝撃だったのは何よりも当然ルカの加入の発表だったわけですが、まあ、その直後の曲がDye the sky。
Dye、染める、染料あるいは塗料、CMYK1、黒。CANVASだもんな、塗料だよな。 CMYKのKがなぜ必要でなぜ一般的には黒かって、CMY全て混ぜても綺麗な黒は出せないからだ。

今まで光の三原色で"カラー"を表現してきたシャイニーカラーズが、色の三原色でも"カラー"を表現するために必要としたもう一つのインク、黒。
セトリと歌唱者、譜割りでそこまでやられたら、それはもう、公式がそういう意志を持っている、そうであるものとして扱うしかないじゃないですか。

だいたいシャイノグラフィが加法混色、Dye the sky.が減法混色をモチーフにしているっていうのは周知の事実だと思うのですが。 あまりにも三原色に思考を囚われすぎていた。そうだよ黒だよ。っていうか2メロの第一フレーズに思いっきりキープレートって書いてあるんですよ。俺はどこを読んでたんだいったい。2

それにね、セヴン#スの最後のシーンで、プロデューサー、新しい色って言ってましたね。
はい、僕の読み落としです!! 1日目が終わった後、「ルカが283プロに入ると思う?」って聞かれて「いやー、ちょっと考えづらいかな…そのウルトラCをやるのであれば、どうやってそれを物語的に成し遂げるのか、そうなったらそうなったでとても読みたい」とか答えてしまったので完全に痛恨の読み落としでした。
あの"商談"の会話の途中にあれだけルカの描写も挟まってたのに。気付け俺。

まあ点と点が線として繋げられた後になぞってあれこれ言っても仕方ないです、初日終了時点までは正しく読めていなかった。どうあがいてもこれが事実。

ところでRGB、つまり加法混色で表現する灰色って、RGB完全に同じ値にするより、ちょっとだけ青を強めにしたほうが色が引き締まってより"灰色"っぽく見える、引き立つっていう話があっt……
……まさかとは思うけど、線たちの12月でルカと会うのが灯織だったり、ライブのキービジュアルで灯織だけ視線が変わってたのってそういうことか?考えすぎか?でもシャニだからな……(シャニというだけで全て否定しきれなくなっているオタクの図
公式サイトのロゴを見るとルカの黒はどちらかというと赤寄りであって、とても濃い焦げ茶あるいは黒茶色といったほうがよさそうな色なのでやっぱり勘違いかもしれません。なんもわからん。

とか言ってたら、この文書を生成しているあいだに見てた5周年直前ニコ生で3/21から(つまり今日から!?)所属に至る経緯を描くストーリーを公開するということなのでこれはもう見るしかないですね。

ちなみに川口さんは一番上手側、つまり僕の座っていた北Kブロックに一番近い位置だったんですが、Multicolored Skyでは手を振ることもなく、ただ前をじっと見据えていたと記憶しています。

はい。 さて、ぼちぼち締めに向かっていこうと思います。

シャイニーカラーズは原則ユニット制なのでセットリストの予測がしやすい割に、曲数が少なくて新曲のお披露目会が期待されそれだけで成立する時期が新型コロナウイルスのせいでかなり短く終わってしまい、
2ndと3rdはともかく4thとセツナ/ムゲンビートは非常に苦慮したのではないかと勝手に思っているんですが、それに一応なんらかの方向性を見いだしたライブだったのかな、と思いました。

現時点での僕の各ラインのライブについての印象を列挙すると、
ASは原点であり今ますますパワフルなパフォーマンス、
シンデレラは様々なテーマのエリアに分かれた夢の国遊園地、
ミリオンは音楽にフォーカスしたライブだからこそ生まれる客席までも含めた純アーティスト的なライブの醍醐味、
SideMは男性ならではのダイナミックかつ日々生きる元気をくれるパフォーマンス、
そしてシャイニーカラーズは一見すると単なるライブに見せかけた、セットリストすらも含めて紡がれる物語。

どれもまあ、そういった違いを気にせず純粋にライブとして楽しもうと思えば楽しめるだろうし、 それぞれのラインがそれぞれで試行錯誤した結果、それぞれに差別化要素が見えつつあり、それでもどこかアイマス、 という状態に到達しつつあるのは本当に興味深いと思います。

まあ、さすがに今回のDay1は演出があまりにもレイニー止めに寄りすぎて純粋にライブの楽しさだけを求めて来場した観客層とは出てきたものの差が大きすぎたかもしれないか?……といったような話はアンケートにも書きましょう、書きます

少し話が逸れますが、ミリオンの3rdライブツアー中に石原さんがバンナムを退社されて以降の時代を僕個人としては勝手にアイマス共同幻想の時代と呼んでいます。
13年ぶりくらいにその存在を思い出されて先日のMoIW2023でついに始まった3.0 VISIONでは、自治体や企業と連携するなどを通してアイドルの実在性を高め、ファンコミュニティが創出する各々のアイマスのカケラをより広範に取り込んでいくことで、現在のファンコミュニティよりも更に外側に、「アイマスのこと良く知ってるわけじゃないけど○○(ちゃん/さん/くん)は見たことあるし、魅力的だよね」に同意してくれる裾野、潜在的ファン層を増やし、それを直接のファンへ転化し、規模を拡大していく目論見だと勝手に理解しています。

www.famitsu.com www.gamer.ne.jp hobby.dengeki.com

一方で、それはファンコミュニティの動向を意識しすぎるあまり公式が意志を失ってしまい、成果物がファンの期待通りであっても予想を超えることもなくなってしまい飽きられるという危険性をはらんでいると思っています。
それを回避するためにはゲームや楽曲を含む商品展開によって大まかな方向性を示したり、ファンコミュニティが創出する膨大なカケラを取捨選択する公式のどうしたいという意志、あるいはエゴがある程度必要だと考えていて、その観点から見た今回の5thライブはそれらが強く表出していて僕個人としては評価できるものでした。
前述した通り純粋にライブの楽しさだけを求めて来場する層との期待値のズレというか、いかに満足してもらえるように楽しんでもらいつつも魅せたいものを見せつけていく3、といった落としどころをどうやって探りどこへ落とし込むか、は昔からですが今も変わらず課題でしょう。
とても難しい要求をしているのはわかっているんですが、それでも成し遂げてくれるものと期待しています。

といったところでここまで全く言及していませんでしたが、アニメ化もおめでとうございます。

監督がまんきゅうさんということで、やはりどうしてもぷちますやシンデレラガールズ劇場などのショートアニメの印象が強かったのでTVアニメの監督されるようになっていたんだなぁと謎の感慨を覚えつつ、
5周年直前ニコ生の後半でこだわっている、意志を持っている点についてお話されていて、これは純粋に楽しみになりました。

ムビチケは買わねば。

さて……これで本当に最後になるんですが、今回のライブタイトルのIf I_wings、アンダーバーには結局何が入るんでしょうね。

直球にhaveかもしれないし、wish、lost、want…色々考えられますが、その答えは確実に提示されないでしょうから、自分で自分の答えを考えるしかありません。
僕は初日をIf I had wings、そして二日目をIf I believe that I have wings4と解釈しました。ルカのことも踏まえて。アンダーバーが1つに見えるからって1単語しか入れてはいけないという決まりはないし。

さて、書いている間にジ・エピソードの第一話が公開されていたのでを読みに行こうかと思ったんですが、
書いていたらこんな時間(午前5時)になってしまったので一旦寝て、起きたら読みます。

あらためて、THE IDOLM@STER SHINY COLORS 5thLIVE If I_wings.、お疲れ様でした。


  1. シアン、マゼンタ、イエロー、キープレート(印刷物の表現上重要だがシアン、マゼンタ、イエローの混色では出せない色、一般的には黒)
  2. 更に言えばCMYKでも出せない色表現を出すためのものとしてDICの特色インキや金銀インキなんかがあるわけですが
  3. 規模的には当然比べるまでもないんですが、趣味でやっているアイマスの二次創作的なDJでも似たような葛藤はある
  4. 英語得意じゃないので確信持てないんですが関係代名詞のthatが無くても文意は成立するかもしれない