USBのCtoCケーブル、選ぶのが難しすぎる問題

先月RubyKaigiに行ったときにモバイルバッテリーとUSB CtoCケーブルが両方接触不良で使えなくなってしまったので買い替えた。

元々使っていたのはcheeroのPower Deluxe 20100mAhというモバイルバッテリーとAUKEYのCB-CD21というケーブル。

モバイルバッテリー

次のモバイルバッテリーとして買ったのはAnkerのPowerCore III 19200 60W、19200mAhのUSB-PD60W出力。 元のほうが21000mAhでUSB-PD45W出力だったので、少し容量が小さい代わりにUSB-PDでの給電能力が上がったことになる。

横に並べるとPowerCore IIIのほうが少し大きい、とはいえこれくらいなら誤差の範疇。

結局のところただのモバイルバッテリーであって、それ以上でも以下でもないので、必要十分な機能は果たしている。

USB CtoCケーブル

どちらかというと問題なのはUSB CtoCケーブルであって。

USBとしての通信速度とPDとしての供給電力という2軸があるのでわかりづらいことこの上ない。

通信速度は最低でもUSB3.0相当の5Gbps欲しい1、PDでの供給電力も少なくともバッテリーと同じ、つまり60Wは欲しい。 しかし通信速度や供給電力を求めるとそれだけケーブルが太く取り回しづらく、そして何より高くなるのが悩ましい。

元々使っていたCB-CD21が5Gbps/100W対応かつそれなりにやわらかくて取り回しも良かったので今も売っていればリピートしたかったのだが、残念ながら日本国内では既に終売していた。

結局買ったのはADTECなるメーカーのこのケーブル。10Gbps/100W対応。

ケーブルはどちらもナイロン編みで、ADTECのほうが少し太く硬い。 コネクタもADTECのほうが大きいが、PD100W/4Kと書いてあるのは通信速度と供給電力がわからなくなりがちなCtoCケーブルとしては地味に嬉しい点。

これで1300円くらい。 CB-CD21を買ったときの値段もそれくらいだったので、ある程度まともだと期待できるメーカーのそこそこのケーブルとなるとこれくらいのお値段が底値なのだと思う。

少なくとも、USB2.0のころみたいに数百円のケーブルを雑に買ってもいい時代はもう過去になったと言える。

USBとしての通信速度とPDとしての供給電力という2軸、更にそこにAltモードがどうのこうの、Thunderboltがどうのこうの、みたいな混乱があるUSB-C端子は正直あまり好きではないのだが、それでもいざ使うと便利なのは否定できないんだよなぁ。
かといってEUのようにUSB-Cを使うことを義務付けるのはちょっとやりすぎではないかとも思うが…


  1. 5Gbpsなければならないというよりはその下がUSB2.0相当、つまり480Mbpsなのであまりにも遅すぎる