バッファローの外付けSSDとRyzenの組み合わせでのUSB相性問題に正面衝突した

去年の上旬ごろ、ダンマス40に向けて新しいDJ用ノートPCを買っていた。
所詮DJ用なのでCPU性能はそれほど必要ないのだが、2017年に買ったCore i5 7Y54搭載のLenovo YOGA 710ではメモリ8GBといえども近頃のWin10を動かすには力不足気味になっていたからだ。

買ったのはLenovoのIdeaPad Slim550Ryzen 3 5300Uにメモリ8GB、税込みで54,208円。
CPUのTDPが3倍違うのである意味当然なのだが、シングルスレッド性能で1.5倍くらい、マルチスレッド性能では2倍以上の性能差があるのでOSがWin11になっても十分、また5年ほどは使えるだろうと思われた。
それまで使っていたYOGA 710は2017年当時にメモリを8GB載せるという奮発をしたからというのもあるが7万円強だったので、これが5万円半ばで買えるならば性能と比すると圧倒的に安いと言えた。

届いて早速rekordboxを入れ、DJのマスターDBと楽曲が入ったSSDを挿した……のだが認識しない。
正確に言えば、デバイスは認識されてExplolerのPCにアイコンは表示されるが、空き領域のゲージは表示されず、ダブルクリックするとExplolerが応答なしになる。
その状態になると待てど暮らせどExplolerが復帰しないので、SSDを抜くと復帰する(ドライブを開くのはもちろん失敗する)。

YOGA 710では問題なく動いたので、CPUがRyzenであることに起因するUSBドライバの問題かと思い、ダンマス40で使うのはいったん諦めて後日試そう…と思っていつのまにか一年。
先日見てもまだ直っていない。なんやかんやあって見つけたのがバッファローのこのお知らせ。

www.buffalo.jp

要約するとUSBにSCSIコマンドを乗せてデータ転送を高速化するUSAPモードのときだけ、RyzenSSDコントローラとの相性問題でI/Oに失敗するらしい。なんやて……

当該の外付けSSDSSD-PL960U3-BK/Nなので、この問題に直撃だった。CPUがRyzenなのが原因という推測は正しかったが、USBドライバではなくチップセットかCPUかそのものとの相性問題だったようで……7000番台も書いてあることを鑑みるとUSBドライバアップデート等での解決は困難のようで。
Ryzen7000番台に至っても解決しておらず、2021年末発売のSSD-PGVBシリーズすらも対象となると、しばらくは対象商品が市場在庫として残り続けることが予想される。
日本ではそれなりに知られているバッファロー製ということもあって、この問題に遭遇してしまう人はまだまだ増えそうだ。
が、この案内に辿り着ける人は果たしてどれくらいいるのか…

なんにせよ、これの案内通りにUSAPモードからバルク転送モードへの切り替えツールを適用したら、何ら問題なく動作するようになった。